卒業生の声 T・Kさん(53歳/うつ病)

本日は見事内定を頂き、12月中旬でパスレル東大宮を卒業する
T・Kさんにインタビューをさせて頂きました。

就職おめでとうございます!まずは、現在の気持ちをお聞かせいただけますか?

仕事が決まり一番楽しい時期を過ごしています。めちゃくちゃハイな気分です。
このハイな気分が悪い方に行かないように気を付けたいと思います。

就職が決まったときのご家族や周囲の反応はいかがでしたか?

家族は本当に喜んでくれました。
心配を掛けていたので自分もほっとしています。
お祝いでお寿司を食べに行きましたが、久々においしく感じられる夕食でした。

最初、就労移行支援事業所をどのように知りましたか?

ポストにチラシが入っていた。家から近かったのと昼食無料ってところに魅力があった。
主治医にも就労移行を勧められていたのでサービスは知っていた感じです。

実際、就労移行支援事業所を利用してみてどうでしたか?

通所を開始した当初は状態としては良くなかった。
でも規則正しい生活が自分にとって良かったのか次第に体調も良くなってきた。

それまでは本当に家に引きこもり状態でテレビを観る事しかしていなかった。
正直、ワイドショーを観ていてもつまらなかった。
医師からはセロトニンを出すために散歩を勧められていたが、どうしても気分が乗らず出来ていなかった。
家族にも「行った」と嘘をついてたが、靴の位置が変わっていなかったので妻にはバレていた。
それからは靴の位置を少しずらす作業が日課になった。
今思うとそれも妻にはバレていたと思う。

就労移行支援事業所でのサポートはどのような点が特に助けになりましたか?

就職活動時に的確なアドバイスを頂き、それが非常に役に立った。
書類作成のアドバイスがとても役に立った。

あとは資格取得支援も助かりました。
おかげさまでMOSも合格し、就職へ弾みがつきました。

一番の思い出は?

焦ってはいなかったが、年内には就職を決めたいと思っていたので
結果的に達成できたことはうれしいと思った。

通所を始めて何か変化はありましたか?

脳トレとか楽しくって、脳が活性していく感じがした。
バカにしていたが本当に脳が活性化していく感じがあった。 
病気をしたことで仏の境地になっていると思う。
痛みを知って人にやさしく出来ていると思う。

差し支えなければで結構なのですが、うつ病だと気づいたきっかけや症状について教えて頂けますか?

病気発症の原因はコロナの後遺症か何かわからないが、突然脳が働かなくなった。
前職はIT関係の営業職をやっていたが、大事な会議の直前でプレゼン資料が全然作れなくなった。
この状況を早く報告すればいいのに、なかなか切り出せず期限が迫り寝れなくなってしまいました。
そして発病。
末期は家の中を5時間ぐらい徘徊している状態でした。
見かねた家族が医療に繋いでくれて、即入院しました。

入院期間中はどのような状態だったんですか?

入院期間中は幻聴と妄想に支配されていた。
幻聴はずっと盆踊りの曲が流れており、毎日お祭りがあるなんておかしいと思っていた。
妄想は某国の大統領が核兵器発射ボタンを押す準備が出来ており、あと少しで世界が滅亡すると本気で思っていた。
なので家族を救おうと早く助けに行きたくてやるせない気持ちでした。

のちに処方薬が効き始め徐々に改善していった感じです。

退院後の様子はいかがだったんですか?

退院後は少し療養し、1か月後に復職しました。
でもとにかくきつかった。職場に行くのがつらく立っていられなくて職場(新橋)までグリーン車で行っていた。
なぜかというとしんどすぎて座っていきたかったから。
無理がたたり3か月後に限界がきてやむなく退職しました。

勝手に薬を飲まなくなっていたのが原因かもしれないです。

そして2度目の入院

1度経験しているので、2度目の入院は快適だった。
自分の睡眠時無呼吸症候群がすごすぎて個室に移された。
個室にはテレビがついていたので逆にラッキーだと思った。
そこで観た大谷翔平の活躍が落ち込んでいた僕を救ってくれたんです。                 
 
今振り返ると、転職の影響で徐々に精神が蝕まれていたのかと思います。

回復のプロセスについて特に役に立ったサポートやリソースについて教えて下さい。

本当にパスレルに通所して過ごす時間が回復への一番の特効薬だったと思っています。
いろいろな事情や環境、それぞれの病気や障害を抱える他の利用者さんと、ともに過ごす時間が
とても励まされた感覚になり、やる気を与えていただきました。

自分だけじゃないんだと思えたことでだいぶ救われました。

回復後のエピソードなどありますか?

体調が回復してきたので2年ぶりに友人と飲みに行った。
帰りがけに友人から「また一緒に飲みに行けるまでになって俺はうれしいよ」と言われ泣いて喜んでくれた。

また発病する前は母校の卒業生でやっている社会人バスケのチームに入っていたが
試合直前に入院することになり、それ以降連絡もせずぱったりと行かなくなってしまった。
みんなに迷惑をかけてしまって申し訳ない気持ちから、心配してくれて頂いた連絡にも返信出来ず不義理をしていた。

状態が良くなってきたので、先日は約2年ぶりに顔を出すことが出来た。
今まで顔を出せていなかった理由を話すと「そうかそうか。大変だったな」と
あたたかく迎え入れてくれた。
今はまだプレイは出来ないが、今の自分に出来る事を考えまた関わり合えたらと思っている。

これから就労が始まるかと思いますが不安などはありますか?

そうですね、久しぶりのフルタイム勤務なので体力面が少し心配ですが焦らず頑張ります。

今後の目標は?

会社に貢献出来るよう頑張っていこうと思っています。

最後にパスレル東大宮へ一言お願いします。

妻のアドバイスもあり、自分は一歩踏み出すことで道が開けたので皆さんもぜひ頑張って欲しい。
大変かもしれないが、まずはそこからだと思います。
パスレルに通所することで徐々に回復に向かっていったので本当に感謝しております。
皆様、ありがとうございました。

T・Kさん、就職おめでとうございます。
今後も、長く働いていけるよう、私たちも引き続きサポートさせて頂きます。

今回のインタビューは同じ境遇の方もいらっしゃるかと思いますのでご本人の承諾の元
少し踏み込んだ内容と表現になっております。T・Kさんご協力頂きありがとうございます。

パスレル東大宮では、個別のニーズに合わせたサポートが充実しており
就職活動の支援や職場でのトラブルへの対応、メンタルヘルスのサポートなど
様々な面での支援をさせて頂きます。

障害や病気をお持ちの方々がより良いお仕事を見つけ、
充実した職場生活を送るためにサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください。

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パスレル東大宮では
相談・見学・体験いつでも受付中です。
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